2025.01.17

AIの最重要課題とリスク:3つのトレンド

 

ガートナーが発表した「2025年の戦略的テクノロジのトップ・トレンド」より、「AIの最重要課題とリスク」についてピックアップしてまとめました。

トレンド1 エージェント型AI:主体的に行動する次世代AI

エージェント型AIは、ユーザーの目標に基づき自律的に計画を立て、実行する次世代のAIシステムです。従来のAIとは異なり、主体性を持ち、多様なタスクに対応可能です。

  • 特徴:生産性向上や業務負担軽減に貢献
  • 課題:信頼性確保や行動制御、適切な制御機構が必要
  • アプローチ:小規模で検証可能な分野から始め、段階的に拡大

トレンド2 AIガバナンス・プラットフォーム:信頼性の基盤

AI利用が拡大する中、透明性や法令遵守を担保するための「AIガバナンス・プラットフォーム」が重要視されています。特に規制の厳しい業界で注目されています。

  • 特徴:モデル管理やリスク評価機能を備え、信頼性向上を支援
  • 課題:地域や業界ごとのガイドラインの不統一
  • アプローチ:継続的な改善と組織文化の変革

トレンド3 偽情報セキュリティ:ディープフェイクへの対策

ディープフェイクや偽情報の増加により、セキュリティ対策が急務となっています。特に選挙や企業ブランド保護において、偽情報の監視・防止が求められています。

  • 特徴:有害情報の拡散防止やブランド保護
  • 課題:攻撃手法の高度化や対応のスピード不足
  • アプローチ:多層的な検知・防御システムと組織横断的な対応体制の構築

まとめ

AIは大きな可能性を秘めつつも、リスクへの適切な対応が欠かせません。エージェント型AI、AIガバナンス、偽情報セキュリティの3つのトレンドを理解し、慎重かつ段階的な導入を進めることが、持続可能なAI活用のカギになるでしょう。

(IT 事業部門 T.H)