- ホーム
- 電子国家エストニアとDX
VEGA Scope 電子国家エストニアとDX
2024/05/31
VEGA Scope 電子国家エストニア
エストニアという国を御存知でしょうか。人口約135万人の小国ですが、驚異的なデジタル化によって「電子国家」として世界から注目を集めています。オンラインの行政サービスで対応していないのは「結婚」と「離婚」だけ。2500を超える行政サービスは全てオンラインでできます。
電子国家エストニアの経緯
エストニアは1991年に独立後、国家再建と経済発展のためには、非効率な行政システムの改革が不可欠と考え、インターネットを活用した電子政府システムの構築を推進し、行政手続きの簡素化と迅速化を図りました。
政府は早い段階からDXの重要性を認識し、積極的に推進しました。
また、民間企業と積極的に連携し、技術開発やシステム導入を進めました。
国民向けにも教育キャンペーンを実施し、理解と協力を得ることに努めました。
電子国家
エストニアの電子国家を支える基盤は、国民一人ひとりに与えられるICチップ付きIDカードです。このIDカードがあれば、納税、医療、教育、起業など、あらゆる行政手続きをオンラインで完結できます。さらに、電子署名やオンラインバンキングなど、民間サービスにも広く活用されています。
また、「X-Road」と呼ばれるデータ交換プラットフォームがあり、政府機関、企業、個人間での安全かつ迅速なデータ交換を可能にします。このシステムにより、様々な電子サービスがシームレスに統合され、行政手続きが効率化されています。またこれにより、官民の連携が容易になっています。
電子国家エストニアと日本のDX
エストニアから日本が学ぶべきは次の3つと考えます。
- 政府のリーダーシップ
- 民間企業との連携
- 国民の理解と協力
政府と、企業と、国民とが、一体になって取り組むことが必要です。
誰かに頼るのではなく任せるのではなく、日本全体で取り組んでいきましょう。
(IT事業グループ T.H)